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海人の部屋

【第3喰:神喰らう霊】

【第3喰:神喰らう霊】
 今日はなんか寂しい、神の子も喧嘩してどこかに行ってしまってもちろん母さんや父さんとも話せない。誰とも話せないことがどれだけ寂しいのかとても良くわかる。もう種々喰らい探しどころか俺と神の子の関係が種々喰らいだなと思った。そう思って空をボーッとしながら進んでると…なにやら怪しい雲が見えた。風も強くなり吹き飛びそうなぐらいの風に俺は困惑した。
「きゃー!」
どこかから悲鳴が聞こえた。聞いたことがあるような声がした。
雲の中を見ると、神の子が風に巻き込まれていた。俺はとっさに駆け出した。雲の中に入ると灰色で全く視界がなくなった。俺は手探りで神の子を探した。すると
「ごめん。刹那、ごめんね…こんなことして。ほんとはあんなこと思ってなかったけどモヤモヤしててそんな自分に腹が立ってて。だからもう死にたいと思って風に流されて…」
「いや!そんなことない!俺も謝るよ。ごめんな。本当に悪かった。話を止めてまで間違ったこと言って。だから絶対死なないで欲しい!今助けるから待ってろよ」
そう言うと神の子は泣きながら叫んだ
「うん!仲直りしよ!だから…助けて。」
泣いてかすれた声で言った。震えている声だ。俺は泣くのをこらえて神の子を引っ張った。
 雲の外に出ると青々とした快晴で眩しかった。泣きながら神の子はこう言った。
「ありがとう。本当にありがとう。」
「良いんだよ、きっとこんなことも思い出になるよ。それより、雲の上ってこんなにきれいなんだな。」
神の子は言った
「うん。でもこれよりもきれいな景色を探そうよ。もっと一緒に冒険してさ。」
そう言うと、俺はこらえてた涙が溢れるようにこぼれた。
「うん。見つけよう。もう俺らは種々喰らいにならないようにしような。」
そう言った瞬間空に虹が出た。
「きれいだね。虹。」
「うん。」
この2人は虹のように輝く主役になりますようにって、そんなメッセージが聞こえた気がした…
[仲直りした2人はこれからどうなるのか、次回物語は急展開!お楽しみに。]

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